黒亀号改め「かめLife」

バイク(BUELL XB9R)とDIYのよるガレージ製作を中心としたDIYの日記です。

 

Buell XB9R クラッチユニット分解 、の続き

どうも皆さんこんにちは。
本日は以前行ったXB9Rクラッチユニット分解の続きです。


20170919_1BUELL XBクラッチ分解

そう、前回はクラッチスプリングコンプレッションツールという高価な特殊工具を使用し、クラッチスプリングを固定しているリテーニングリングを取り外すところまで作業を進めましたね。


20170919_2BUELL XBクラッチ分解

XB系のクラッチはハーレー系らしいスプリングプレートを除けば、あとはごくごく一般的なクラッチの構造ですので、結構単純な造りになっています。
リテーニングリングの取り外しだけが大変なので、あとはサクサク分解することができます。

まずは、一番上に乗っかっているクラッチスプリングの取り外し。
リテーニングリングさえ取り外すことができれば、本当に乗っかっているだけですよ。


20170919_3BUELL XBクラッチ分解

クラッチスプリングを取り外すと・・・

うぎゃあ~!!すごいスラッジ・・・・


20170919_4BUELL XBクラッチ分解

20170919_5BUELL XBクラッチ分解

以前の記事で紹介した通り、このお勉強用エンジンユニットはミッションとクランクケースを盛大にクラッシュさせたようで、プライマリー・ミッションケース内部に大量にアルミスラッジが発生しているのです。


20170919_6BUELL XBクラッチ分解

洗浄は後でまとめてするとして、プレッシャープレートも取り外し。
プレッシャープレートもクラッチスプリングを介してリテーニングリングで固定されているだけの構造ですので、リテーニングリングを外した後であれば手で簡単に分解することができます。


20170919_7BUELL XBクラッチ分解

プレッシャープレートの裏側。
裏側は綺麗なものでした。


20170919_8BUELL XBクラッチ分解

スチールプレート、フリクションプレートをごっそり取り外し。

XL系ビューエルや、エボスポでトラブル続出のスプリングプレート(板バネをスチールプレートでサンドイッチして、リベットで固定しているやつね)はXB系ビューエルでは存在しておりません。


20170919_9BUELL XBクラッチ分解

フリクションプレートにもアルミスラッジがべっとり。
それを除けばまだまだ厚みもありますので、予備部品として使用できそうです。


20170919_10BUELL XBクラッチ分解

スチールプレート。

クラッチ板をブレーキに例えるなら、フリクションプレートがブレーキパッドで、このスチールプレートがブレーキディスク?
マニュアル上は表・裏の区別はないのですが、エッジに丸みがある方が表で、エッジが立っている方が裏側ってされていますよね。表側を、クラッチをつなぐ方向(車体中心側)に向けるのが一般的かと。

そういや、この表・裏ができるのは意図的なものではなく、製造上の都合って聞いてことがあります。


20170919_11BUELL XBクラッチ分解

一番奥のフリクションプレートだけ形が違って、他のものよりも細い形状をしています。
そして、その内側にはこれまた細いリングが2個収まっています。


20170919_12BUELL XBクラッチ分解

分かりにくいんだけど、2個のリングは重なるように配置されており、車体奥側(写真での下側)はただの平たいリングで、もう一方はすり鉢状の形状をしております。つまり、板バネの役割ですね。

勝手な予想ですが、このリングはあの悪名高いXL系ビューエル・エボスポのスプリングプレートの代わりの構造で、だとしたらクラッチ操作をスムーズにする為のダンパーとして機能しているのかな?


Buell XB9R クラッチユニット分解

20170819_1Buellクラッチ分解

こちらはお勉強用兼部品取りのXB9Rエンジンにおまけでついてきたクラッチユニット。

珍しいことに、既にクラッチユニット自体はミッションから取り外されておりますが、クラッチ自体はアッセンブリ状態のままです。
恐らく、バラバラにするときに特殊工具(クラッチスプリングコンプレッションツール)が無かったからなんだろうなぁ、と勝手に想像。

そう、Buell XB系しかり、XL系しかり、そしてもちろんハーレーダビッドソンの多くの車種が国産車とは異なる形状のクラッチスプリングを採用しているので、分解するのに特殊な工具が必要になるのです。

国産車みたいに、普通のバネとボルトにしてくれたら特殊工具いらないのに・・・と思ってたら、最近のハーレーではそうなっているそうですね。


20170819_2Buellクラッチ分解

これがその特殊工具。

ものすごく高いのでとても買いたくありませんでしたが、塩ビ管等での代替方法はどうも勝手が悪いのでとうとう買ってしまいました。

この工具、XB系Buellに対応しているという情報は全くなかったので、物が届くまでは大変不安でした。XL系もXB系もスポーツスターも、クラッチの基本的な構造は同じだからいけると思うんだけどなぁ~。

で、届いたパッケージを見て納得。
ALL BUELL MODELS 95-01

Buell・・・2001年以降もあるよ?
これは恐らく、2001年頃に発売した商品で、その後に発売された車種に関しては調査をしていないか、調査をしていてもパッケージに反映していないのでしょう・・・・とまたまた勝手に想像。
せっかく開発した商品だろうに、あまりに商売っ気が無さすぎやしませんか?


ちなみに、注文時の画像はこんな感じだったのですが・・・
(今気が付いたのですが、下の商品説明の対応年式は03モデルまでのXLですねー。パッケージと違うじゃん!!)




届いた物はコレ。

20170819_3Buellクラッチ分解

私の目が正しければ、黒色の工具を注文したはずなのに、青い工具が届いたように見えますね。
流石アメリカ、適当なものです・・・。

話は逸れますが、私は未だにハーレー系のOEM品番だとか、ドラッグスペシャリティーズの品番だとかがよく分かりません。OEMっていうのが本来の意味と違って、「ハーレー純正部品の同等品、コピー品」という意味で使用されているのは分かるのですが、それって誰が品番決めてるんでしょうね?必ずしもハーレー純正品番=OEM品番ってワケでもなさそうだし、今回購入した工具もOEM品番と、ドラッグスペシャリティーズ品番の両方があるけど、メーカーはドラッグスペシャリティーズじゃないし・・・

XB9R、M2サイクロンのどちらも今後維持する為にはいかにハーレー用の部品を流用するかが鍵になるので、ここらへんもしっかり勉強しないといけませんね。


20170819_4Buellクラッチ分解

話はクラッチ分解に戻りまして、この工具はこんな感じで組み立てて、クラッチのアジャストスクリューと合体させて使用します。


20170819_5Buellクラッチ分解

工具本体にはネジが切ってないんだなぁ。
造り自体は非常に簡単なので、そりゃ代替品を自作する方も大勢おられるというものです。


20170819_6Buellクラッチ分解

この工具、先ほど説明した通り、本来はクラッチのアジャストスクリューを利用してクラッチスプリングを圧縮・分解する工具なのですが、今回作業するクラッチユニットにはアジャストスクリューがありません!


20170819_7Buellクラッチ分解

なので、代替品として倉庫に転がっていたM12の寸切りボルトを持ってきて、


20170819_8Buellクラッチ分解

こんな感じでセット!
寸切りボルトは何かと役に立つので、各サイズ揃えておくと便利です。安いですし。


20170819_9Buellクラッチ分解

クラッチ分解のカギとなるのは、リテーニングリングの取り外し。

このリテーニングリングがプレッシャープレートに嵌っているお陰で、クラッチスプリングが固定されているのです。なのでこのリテーニングリングを取り外すことさえできればクラッチをバラバラにできるのですが、このリテーニングリングを取り外す為にはリングを内側に圧縮しなければなりません。しかしながらリテーニングリングの内側にはスプリングシートという別のリング状の部品がある為、そのままではリテーニングリングを取り外すことができません。


20170819_10Buellクラッチ分解

そこで、スプリングコンプレッションツールの出番。

この特殊工具でクラッチスプリングを押し込めば、それに連動して中央のスプリングシートも下がるので、リテーニングリングを取り外す為のスペースができるってワケ!!


20170819_11Buellクラッチ分解

圧縮前はこんな感じでがっちり組み合っている部品が、


20170819_12Buellクラッチ分解

スプリングコンプレッションツールを使用することで、スプリングシートとリテーニングリングとの間に隙間を作ることができ・・・


20170819_13Buellクラッチ分解

とうとうリテーニングリングが外れた!

今回はアジャストスクリューが無いという、少々特殊な条件での使用でしたが、この工具を使ってXB系のクラッチも分解できることが分かりました。
これでクラッチプレートを始めとする、クラッチ関係の部品を分解することができますね。



お勉強用XB9Rエンジンユニット クランクケース洗浄・点検

20170815_1BuellXBクランクケース

随分前に購入した、お勉強用かつ部品取り用のXB9Rのエンジンユニット。

長いこと放置状態でしたが、夏休みで少し時間ができたので少しづつ続きの作業を進めますよ。


20170815_2BuellXBクランクケース

このエンジン、外側は派手に転倒した形跡があるし、スタッドボルトも曲がっていてエンジン降ろした後も倒したりしたと思われるし、加えてクランクケースには金属片が大量に付属しております。・・・まぁ、とにかくボロボロの状態。

スポーツスター系のエンジンはミッションケースとクランクケースが一体化になっているものの、それぞれの部屋は完全に分かれております。そこは、ビッグツイン系と同じですね。
今回、大量の金属片が付着しているのはミッションケースの方。

じゃあ、このエンジンは生前、ミッション部で何かしらのトラブルがあったのかな?

いえいえ・・・

20170815_3BuellXBクランクケース

それが、なぜかクランクケース側にも金属片が。
もう、なぜこんなことになっているのかさっぱり分かりません。


20170815_4BuellXBクランクケース

考えても分かりっこないので、とりあえず綺麗に洗浄してやりましょう。

ベアリング類はゴリゴリの見本かと思うくらい、ゴッリゴリなので、どうせ交換しなくてはなりません。ベアリングの油分など気にせず、徹底的に洗浄してやります。
きっと、すごい量の金属片がケース内にあったんでしょうね。


20170815_5BuellXBクランクケース

洗浄した結果、やはりミッションケース内に盛大なトラブル跡を発見。


20170815_6BuellXBクランクケース

20170815_7BuellXBクランクケース

これは一体何があったんでしょうね。

とにかく、何かしらの部品が破損、脱落して、ミッションギアに噛み込みながら暴れまわった、といったところでしょうか。
ミッションケースのベアリング類はもれなくゴリゴリで、一方でクランクシャフトのベアリングのダメージはほとんどなく、またオイルポンプの状態も良好だったことから、トラブル元はミッションで間違いなさそう。

でも、それならどうしてクランクケースにも金属片が???


20170815_8BuellXBクランクケース

XBエンジンとXLエンジンのクランクケース。
これらの下にはアッセンブリ状態のXBエンジンもございますよ。

一応断っておきますが、私はエンジンのオーバーホールなんて全くできません。せいぜい、マニュアルを参考に分解して、適当に形だけ組み立てる程度。
ガスケットを新品にする位ならともかく、クランクの芯だし?クリアランス調整?無理無理!そんなの内燃機さんに丸投げしようよ!

そんなレベルのド素人ですけれども、実際にエンジンを分解して、マニュアルと照らし合わせて・・・ってしていると、だんだんと何とかなりそうな錯覚に陥ってくるので恐ろしいものです。
エンジン自体も、買う気になればヤフオクでポチれば家に届くし!

これも、単純な構造のOHVエンジンを搭載しているBuell・ハーレーの楽しみ方の一つかもしれませんね。


エンジンパーツの保管方法

20160708①

お勉強用エンジンで遊ぶのはとっても楽しいのですが、分解する程に作業台の上は取り外した部品達でエライことになってしまいます。

そこで取り外した部品達をどっかに片付ける必要があるのですが、多分、というか間違いなくデリケートな部品だと思うのでどうやって保管しようか少々悩みます。

そう言えば、昔ヤマハで鉄製の純正部品を注文したら、錆防止の油紙みたいなのが部品と一緒に封入されておったことを思い出しました。


20160708②

そんな訳で、とりあえずカムギアが錆びないようにオイルを塗りたくります。

こういう時、安価なレブテックが大活躍。


20160708③

続けて登場したのはみなさまお馴染み、サランラップ。


20160708④

サランラップで、レブテック漬けにしたカムギアを包み込んでやりました。

最初は小さなポリ袋に入れてやろうかと思っていたのですが、ポリ袋だとどうしても空気も一緒に封入しちゃうので、多分こっちの方がより錆びにくいハズ。

ラップって、フォークシールを入れる時とか、マスターシリンダーのカップを組み立てる時とか、意外とガレージで使用することがあるので、私のガレージには常にラップが置いてあります(笑)


20160708⑤

この後、周りに緩衝材を巻いてから「buell XB9Rカム」と書いたタッパーに放り込んで終了。

ラップを使うなんて、我ながら天才的な閃きだ!と自画自賛しながらヤフオクを徘徊していたら、全く同じようなことをしている業者さんを発見。
(ミッションギア一式をラップで包んでおりました)

そりゃ、誰だってこんなこと考え付くよねー?と考え直しつつも、同じことをしている人がいるってことは、多分そんなにダメダメな保管方法じゃないと信じたいところです。

ラップが溶けた~とか、もし何か問題があればご報告しますので、是非お楽しみに・・・?


buell XBのエンジンをバラバラにしよう!#6;オイルポンプの取り外し

どうも皆さまこんにちは。
なかなか更新できませんが、引き続きエンジン分解の作業紹介します。


20160505①

本日はオイルポンプの取り外し。
オイルポンプは文字通りエンジンの潤滑に必要なオイルを送り出す、とっても重要な部品です。

オイルフィルターの左にある、銀色の円筒形のユニットがオイルポンプです。
場所と形状は、兄弟車のスポーツスターとほとんど同じですね。


20160505②

底から見た感じ。
シリンダー同様、ハーレーの刻印がありますね。

オイルポンプは蓋の固定ボルトも兼ねている銀色のヘックスボルト2本でクランクケースに固定されています。
蓋を外す場合(そんなことまぁないでしょうけど・・・)は、更に2本の黒いトルクスネジを取り外す必要があります。


20160505③

蓋を外したところ。

buell XBのオイルポンプは世の多くの車・バイクと同様、トロコイド式。
ただ、ドライサンプ式のエンジンなのでオイルポンプはフィードポンプ(送り)とスキャベンジングポンプ(戻り)の2つ存在します。
蓋を外して見えるのは、フィードポンプの方。
2つのオイルポンプは同軸で駆動されています。


20160505④

オイルポンプはクランク軸の回転で駆動されます。
クランクシャフトについているスクリューみたいなギアがドライブギア。砕け散る恐れがあり、高年式では真鍮製の対策品に切り替えられたアレです。
クランク軸と直角に位置する軸がオイルポンプの駆動軸。


20160505⑤

蓋の裏側はこんな感じ。
こちらは送り側のポンプですが、オイルタンクからきたオイルは蓋の左側から蓋内部の左側の溝に入ってきます。溝の中のオイルはオイルポンプのローターで右側の溝に送られ、蓋右部からオイルフィルターへと送られます。


20160505⑥

オイルポンプユニットは2階建てになっており、下部にフィードポンプ(送り側)が、上部にスキャベンジングポンプ(戻り側)があります。
写真左側の薄っぺらい方がフィードポンプで、右側の分厚い方がスキャベンジングポンプ。
オイルタンクにオイルを戻すポンプの方が遥かに容量が大きそうです。でもまぁ、送り側と違って戻り側はエアとか噛んで常に一定の量を回収できるわけではないでしょうし、そんな環境でもしっかりオイルを戻さないとそれこそクランクにオイルが溜まりまくってしまうので、それも当然でしょうか。

両者の間は写真中央のプレートで区切られていますが、このプレートはただ入れられているだけで、シール性を確保するものは何もありません。ということは、少なからず両ポンプの間は微量のオイルが行き来できるような気がするのですが、そんな微量な量は特に気にしなくていいってことでしょうか?


20160505⑦

オイルポンプの中心とも言える、このローターの動きがイマイチ実感できなかったので、マジックでマーキングして動かしてみました。写真では反時計回りに動かします。


20160505⑧

駆動軸を180°回転させた状態。
内ローターは駆動軸により、そして同時に外ローターは内ローターによってそれぞれ駆動されます。
内ローターは駆動軸と連動して180°動きますが、外ローターと内ローターとでは歯数が異なる為、180°も動いていません。


20160505⑨

更に180°回した状態。
内ローターの歯数は8、外ローターの歯数は9なので、1回転で1山分ズレが生じるように動きます。
この歯数の違いと、微妙に回転軸が中心からズレていることでローター内には常にある部分だけ空間が生じる訳です(写真ではローターの下側)。
この空間はローター1回転の間に徐々に増加し、徐々に減少していくので、この空間を利用してオイルを搬送するのです。
(分かりにくかったら、オイルポンプの蓋裏側の写真を合わせて見てネ!)

you tubeなんかで検索すると、カットモデルでの作動イメージの動画もあったのでとても理解しやすかったですよ。
いやぁ、この構造を考えた人はすごいですねー。


プロフィール

おかぷ

Author:おかぷ
BUELL XB9Rでのバイク遊びと、DIYによるスチールガレージ改造をメイン扱っているブログ。
過去の内容をまとめたホームページもやってます。

過去作業のまとめ
KAMElife
過去の作業内容をまとめたページです。
なるべくブログ形式より見やすいようにしています。

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